森の音を聞くだけでも気分は変わる?最新研究から見る自然音と心の関係

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鳥のさえずり。

風で木々が揺れる音。

遠くから聞こえる水の流れる音。

森の中にいると、こうした自然の音を聞いているだけで「なんとなく落ち着く」と感じることがあります。

では、実際に森へ行かなくても、森の音を聞くだけで私たちの気分は変わるのでしょうか?

近年、自然環境が人に与える影響については「見る」だけでなく、「聞く」ことにも注目した研究が行われています。

2025年の研究で「森林の音」を検証

2025年に科学誌『Scientific Reports』で発表された研究では、森林環境の音と工業的な環境音を聞いた場合の違いが調べられました。

研究では、参加者の主観的な気分や回復感だけでなく、生理的なストレス反応や免疫系に関連する指標なども測定されています。

その結果、森林の音を聞いた条件では、工業的な音を聞いた場合と比べて、気分や心理的な回復感などで、より良い変化が確認されました。

つまり、目の前に本物の森がなくても、耳から入ってくる環境音によって、私たちの感じ方が変化する可能性が示されたのです。

身体のすべてが変化したわけではない

ここで興味深いのが、森林音を聞いたからといって、測定されたすべての生理指標が改善したわけではないことです。

研究ではストレスや免疫に関連する身体的な指標も調べられましたが、森林音による明確な変化が確認されなかったものもありました。

そのため、

「森の音を聞けば身体のストレスが解消される」

とまで言うことはできません。

一方で、気分や心理的な回復感には違いがみられた。

この結果は、「心地よく感じること」と「身体の数値が変化すること」は必ずしも同じではないという点でも興味深い研究です。

私たちは一日中「音の情報」に囲まれている

普段の生活を思い返してみると、私たちは想像以上に多くの音を聞いています。

車の走行音。

電車のアナウンス。

人の話し声。

工事の音。

パソコンの通知音。

スマートフォンから流れる動画や音楽。

特に都市部では、「完全に何も聞こえない時間」のほうが珍しいかもしれません。

視覚情報については「スマートフォンを見すぎた」「パソコンを使いすぎた」と意識しやすい一方、耳から入ってくる情報については意外と気づきにくいものです。

だからこそ、疲れているときには「何を見るか」だけでなく、「どんな音の中で過ごしているか」にも目を向けてみるとよいでしょう。

休憩するときは「音」を変えてみる

気分転換というと、動画を見る、SNSを見る、買い物をするといった「何かをすること」を考えがちです。

しかし、ときには周囲の音を変えてみるだけでもよいかもしれません。

鳥の声や水の流れる音を聞いてみる。

スマートフォンの通知を切る。

テレビを消す。

数分だけ静かな場所で過ごす。

大切なのは、自然音を聞けば必ずリラックスできるということではなく、普段とは違う穏やかな音環境をつくり、絶えず入ってくる刺激から少し離れてみることです。

自然の音が苦手な方であれば、無理に森林音を流す必要もありません。

自分にとって心地よい音、あるいは静けさを選ぶことも一つでしょう。

心地よさは「施術」だけでつくられるものではない

La HEADでは、ドライヘッドスパの技術だけではなく、完全個室の空間そのものも大切にしています。

照明。

香り。

音。

室温。

そして、周囲を気にせず目を閉じて過ごせること。

私たちが「心地いい」と感じる時間は、ひとつの刺激だけで決まるのではなく、さまざまな感覚が組み合わさってつくられています。

実際、今回の研究からも、「何が聞こえているか」という音の環境が、気分や心理的な回復感と関係する可能性が示されています。

仕事や移動、スマートフォンなど、日常にはたくさんの音と情報があります。

疲れた日には何か新しい刺激を加えるだけではなく、いつもの音から少し離れてみる。

鳥の声に耳を傾けたり、静かな場所で目を閉じたり。

そんな何気ない時間も、忙しい毎日の中では大切な休息になるのかもしれません。

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