
電車に乗ったらスマートフォンを見る。
信号待ちの数十秒でもSNSを開く。
仕事の休憩時間にはニュースや動画。
家に帰ってからもテレビやスマートフォンを見て、眠る直前までメッセージを確認する。
考えてみると、私たちの一日から「何もしない時間」はかなり少なくなっています。
少しでも時間が空くと、無意識にスマートフォンへ手を伸ばしてしまう。
そんな方も多いのではないでしょうか。
身体は椅子に座って休んでいても、脳には次々と新しい情報が入ってきます。
では、本当の意味で「頭を休ませる」とは、どういうことなのでしょうか。
休憩中のスマホ。脳も休んでいる?
仕事を1時間続けたあと、10分間スマートフォンを見る。
身体は仕事をしていないため、「休憩した」と感じるかもしれません。
しかし脳から見ると、
文字を読む。
映像を見る。
音を聞く。
内容を理解する。
興味のある情報を選ぶ。
次の投稿へ注意を切り替える。
といった情報処理が続いています。
つまり、身体を休ませることと、外部から入ってくる情報を減らすことは同じではありません。
もちろん「休憩中にスマートフォンを見るのは脳に悪い」という単純な話でもありません。
好きな動画や音楽が気分転換になることもあります。
ただ、休憩のたびに新しい情報を取り入れているのであれば、ときには「情報を入れない休憩」をつくるという選択肢もあります。
ぼーっとしていても、脳は動いている
では、スマートフォンを置いて何もせずにぼーっとすれば、脳は停止するのでしょうか。
実はそうではありません。
何か特定の外的課題に集中していないときに特徴的な活動を示す脳領域のネットワークとして、「デフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network:DMN)」が知られています。
DMNは、
過去の出来事を思い出す。
未来のことを想像する。
自分自身について考える。
他人の気持ちを想像する。
といった内的な思考にも関係しています。
そのため、
「ぼーっとする=脳が何もしていない」
というわけではありません。
私たちが外の世界への注意を弱めたときにも、脳ではさまざまな活動が続いているのです。
脳を「完全に休ませる」ことを目指さなくていい
「脳を休ませる」という言葉から、
何も考えない状態にしなければならない
と思う必要はありません。
「何も考えようとしない」と頑張っている時点で、それ自体が一つの意識的な活動になってしまいます。
大切なのは、脳を完全に停止させることではなく、常に外から情報を受け取り続ける状態から一度離れること。
仕事ではパソコン。
移動中にはスマートフォン。
街中では広告や音。
帰宅後にはテレビや動画。
現代の生活では、意識しなくても大量の刺激が入ってきます。
だからこそ、ときには、
「次の情報を探さない」
時間をつくることにも意味があります。
「何もしない時間」を意識してつくる
難しいことをする必要はありません。
スマートフォンを机に置いて、5分だけ窓の外を見る。
コーヒーを飲みながら何も見ない。
少し散歩する。
電車の中でスマートフォンを開かない。
目を閉じてゆっくり呼吸する。
それだけでも、普段とは違う時間になります。
ポイントは、
「休まなければ」
「何も考えてはいけない」
と頑張りすぎないこと。
考え事が浮かんできても構いません。
ただ、次から次へと新しい刺激を取り入れることから少し離れてみる。
現代では、何かをする時間だけでなく、何もしない時間も意識して確保する必要があるのかもしれません。
「何もしなくていい時間」を予定に入れる
私たちは予定を入れることには慣れています。
仕事。
会食。
美容院。
買い物。
トレーニング。
休日にも予定を詰め込み、「何も予定がないと落ち着かない」という方もいるでしょう。
しかし毎日たくさんの情報を受け取り、考え、判断しているからこそ、あえて「何もしなくていい時間」を予定として確保するのも一つの考え方です。
La HEADでは、完全個室の落ち着いた空間で目を閉じ、頭だけでなく首・肩・腕までゆっくりとケアしています。
スマートフォンを操作する必要もありません。
仕事の連絡を返す必要もありません。
次に何をするか考える必要もありません。
ただ目を閉じ、人の手に身を任せて過ごす。
私たちが大切にしているのは、施術だけではなく、そんな「自分では何もしなくていい時間」でもあります。
毎日の予定に何かを追加するのではなく、
あえて、何もしない予定を入れてみる。
情報に囲まれている現代だからこそ、そんな時間が心地よい休息につながるかもしれません。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。


