
一日中仕事をして、身体はクタクタ。
帰宅したときには、
「今日はベッドに入ったらすぐ眠れそう」
と思っていたのに、いざ横になると目が冴えてしまう。
さらに、
「明日はあれをやらないと」
「今日のあの対応、大丈夫だったかな」
「そういえばメールを返していない」
と、次々に考え事が浮かんでくる。
身体は疲れているのに、頭だけが止まらない。
そんな経験はありませんか?
実は「疲れていること」と「眠れること」は、まったく同じではありません。
私たちの睡眠には、疲労だけでなく、睡眠圧や体内時計、脳の覚醒状態など複数の仕組みが関係しています。
疲れたから眠る?睡眠をつくる2つの仕組み
睡眠を理解するうえで知っておきたいのが、「睡眠圧」と「体内時計」です。
朝起きてから活動を続けていると、時間の経過とともに眠りたいという力が高まっていきます。
これが「睡眠圧」です。
朝より夜の方が眠くなる理由の一つですね。
一方、私たちの身体には約24時間周期の概日リズム(サーカディアンリズム)があります。
体内時計によって、睡眠と覚醒、体温、ホルモン分泌などのリズムが調整されています。
つまり睡眠は単純に、
「身体をたくさん使ったから眠る」
という仕組みだけで起こっているわけではありません。
どれくらい長く起きていたのかと、身体が今を何時だと認識しているのか。
こうした複数の仕組みが重なって、私たちの眠気はつくられています。
身体は疲れているのに「脳だけ起きている」
そしてもう一つ、眠りを考えるうえで重要なのが覚醒状態です。
例えば、翌日に大事なプレゼンがある夜。
身体は疲れていても、
「失敗したらどうしよう」
「明日の資料は大丈夫かな」
と考え続けてしまうことがあります。
ストレスや不安によって、就寝時間になっても心身の覚醒が十分に低下しない状態は、不眠研究でも重要視されています。
いわゆる「過覚醒(hyperarousal)」です。
頭の中で考え続けるだけでなく、
心拍が高い。
筋肉に力が入っている。
身体が緊張している。
といった状態を伴うこともあります。
つまり、
身体には疲労がある
↓
睡眠圧も高まっている
↓
それでも覚醒状態が十分に下がらない
↓
「疲れているのに眠れない」
ということが起こり得るのです。
寝る直前までスマホを見るとどうなる?
現代では、ここにもう一つ大きな要素が加わります。
スマートフォンです。
夜のスマートフォンというと「ブルーライト」がよく話題になります。
夜間に強い光を浴びることは、メラトニンの分泌や体内時計へ影響する可能性があります。
しかし、問題は光だけではありません。
SNS。
ニュース。
動画。
仕事のメール。
メッセージ。
次々と新しい情報が入ってくれば、当然それについて脳は考えます。
特に仕事のメールを見て、
「明日これをやらないと」
と考え始めれば、ベッドへ入っても頭の中では仕事が続いてしまいます。
身体はベッドに横になっている。
でも脳には情報が入り続けている。
この状態では、「活動」から「休息」への切り替えが難しくなることがあります。
「眠らなきゃ」と頑張るほど眠れないことも
眠れないとき、多くの人が時計を確認します。
「もう0時だ」
「あと6時間しか眠れない」
「早く寝ないと明日つらい」
そう考えるほど焦ってしまった経験はないでしょうか。
しかし睡眠は、仕事のように努力すればするほど上手になるものではありません。
むしろ、
「早く眠らなければ」
という焦りそのものが覚醒につながり、さらに眠りに入りづらくなることがあります。
そのため、眠る直前になって突然「休もう」とするのではなく、就寝前から少しずつ脳と身体を休息モードへ切り替えていくことが大切です。
照明を少し落とす。
仕事を終える。
スマートフォンから離れる。
入浴する。
ゆっくり呼吸する。
静かな音楽を聴く。
自分なりの「これをしたら一日が終わり」という習慣をつくるのもいいでしょう。
眠る前に「頭を休ませる時間」を
朝起きてから夜まで、私たちの脳には大量の情報が入ってきます。
仕事をしている時間だけではありません。
通勤中にはSNS。
休憩中には動画。
帰宅してからもニュースやメッセージ。
そして眠る直前までスマートフォン。
身体は休んでいても、頭は一日中何かを処理し続けていることがあります。
だからこそ、眠るためには「身体を疲れさせる」だけではなく、頭への刺激を減らす時間も意識してみましょう。
La HEADでは、完全個室の落ち着いた空間で目を閉じ、頭だけでなく首・肩・腕までゆっくりとケアしています。
施術中に眠ってしまう方も多くいらっしゃいますが、眠ること自体を目的としているわけではありません。
パソコンもスマートフォンも見ない。
仕事のことも考えなくていい。
ただ目を閉じ、人の手に身を任せて過ごす。
そんな「何もしなくていい時間」を大切にしています。
身体は休みたいのに、頭だけが止まらない。
そんな日が増えてきたら、「もっと疲れれば眠れる」と考えるのではなく、眠る前に頭を休ませる時間が足りているかを振り返ってみてはいかがでしょうか。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。


