
朝起きたら、まずコーヒーを飲む。
そんな習慣がある方も多いのではないでしょうか。
最近では、「コーヒーは起きて90分後に飲むのがベスト」という情報をSNSなどで目にする機会も増えました。
では、この説は本当なのでしょうか。
結論から言うと、「起床後90分が絶対に正しい」というわけではありません。
ただし、この説には科学的な根拠となる考え方があります。
今回は、コーヒーと睡眠の関係についてご紹介します。
「90分後」が注目される理由
私たちの体は、朝目覚めるとコルチゾールというホルモンを分泌します。
コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれますが、本来は悪いものではなく、
・身体を目覚めさせる
・血圧や血糖値を調整する
・活動モードへ切り替える
といった重要な役割を担っています。
起床後しばらくは、このコルチゾールの分泌量が自然と高くなるため、「すでに目覚めるためのスイッチ」が入っている状態です。
そのため、一部の研究者はコルチゾールの分泌が落ち着くタイミングでコーヒーを飲んだ方が、カフェインの効果を感じやすい可能性があると考えています。
これが、「起きて90分後」という説の由来です。
「90分後」が証明されているわけではありません
一方で、現在の研究では、
「必ず90分後が最も効果的」ということが証明されているわけではありません。
コルチゾールの分泌量や生活リズムには個人差があり、
・起床時間
・睡眠時間
・体内時計
などによっても変化します。
そのため、起床直後にコーヒーを飲んだからといって、健康に悪影響があるということではありません。
「90分後」はあくまで一つの目安として考えるのが良いでしょう。
睡眠への影響で本当に気を付けたいこと
実は、朝飲む時間よりも重要なのが午後以降のカフェイン摂取です。
カフェインは体内に長く残ることが知られており、一般的に半減期は約2〜8時間とされています。
つまり、夕方に飲んだコーヒーのカフェインが、就寝時間になっても体内に残っていることは珍しくありません。
その結果、
・寝つきが悪くなる
・深い睡眠が減る
・夜中に目が覚めやすくなる
など、睡眠の質に影響する可能性があります。
「夜なかなか眠れない」「朝起きても疲れが残る」という方は、朝のコーヒーを気にするよりも、午後のカフェイン摂取を見直す方が効果を実感しやすいかもしれません。
睡眠の質は毎日の習慣で変わる
コーヒーは適量であれば、集中力や覚醒度を高める心強い飲み物です。
一方で、飲む時間や量によっては睡眠に影響することもあります。
「起床後90分」という情報にこだわりすぎる必要はありませんが、自分の生活リズムに合わせてカフェインとの付き合い方を見直すことは、睡眠の質を高めるきっかけになるでしょう。
La HEADにも、「眠りが浅い」「朝スッキリ起きられない」というご相談をいただくことがあります。
毎日の小さな習慣を少し見直すことが、心身ともに快適な毎日につながるかもしれません。


