
朝、目覚ましが鳴る。
一度止めて、「あと5分だけ……」。
そして再びアラームが鳴り、またスヌーズ。
そんな朝を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
「スヌーズを使うと睡眠が細切れになるからよくない」
「二度寝せず、一度で起きた方がいい」
と聞くこともあります。
では、本当にスヌーズはやめた方がいいのでしょうか?
実は近年の研究では、短時間のスヌーズであれば、必ずしも悪いとは言い切れないという興味深い結果が報告されています。
1,700人以上を対象に「スヌーズ」を調査
2023年、ストックホルム大学などの研究チームは、スヌーズの習慣や睡眠への影響について調べた研究を『Journal of Sleep Research』に発表しました。
研究は2段階で行われています。
まず、1,732人を対象に、朝の目覚め方やスヌーズを使う習慣などを調査しました。
その結果、スヌーズを利用する理由として多かったのが、「疲れていて起きられない」「もう少し気持ちよく眠りたい」「ゆっくり目覚めたい」といったもの。
また、スヌーズ利用者は非利用者より若い傾向があり、夜型の人も多いことが報告されました。
そして研究チームは、実際にスヌーズを使ったとき、睡眠や起床後の状態がどう変わるのかについても実験しています。
「30分スヌーズ」と「一度で起きる」を比較
実験に参加したのは、普段からスヌーズを使っている31人です。
参加者には、
30分間スヌーズできる朝
と、
最初のアラームで起きる朝
の両方を経験してもらい、睡眠状態や起床後の認知機能などを比較しました。
スヌーズを使った朝は、30分間ずっと眠り続けていたわけではなく、アラームによって途中で覚醒しています。
その結果、スヌーズによって最後の30分の睡眠は断片化したものの、実際に失われた睡眠時間は平均約6分でした。
さらに興味深いのが、起床後の状態です。
スヌーズした方が、一部の認知テストでは良い結果に
研究では、起床後に計算や記憶など複数の認知課題が行われました。
その結果、スヌーズを使った直後には、一部の認知テストで成績が改善したり、少なくとも悪化しなかったりする結果がみられました。
また、気分や眠気についても、明確な悪影響は確認されませんでした。
研究者らは、スヌーズによって深い睡眠から突然起こされる可能性が減り、より浅い睡眠から目覚めやすくなったことなどが関係している可能性を考察しています。
朝起きた直後の、
「目は開いたけれど頭が働かない」
という状態は、睡眠慣性(Sleep Inertia)と呼ばれます。
短時間のスヌーズは、人によってはこの「睡眠から覚醒への切り替え」を緩やかにする可能性があるわけです。
だからといって「何度でも二度寝していい」わけではない
ここは重要です。
今回の実験は、普段からスヌーズを使っている31人が、30分間スヌーズした場合を調べたものです。
そのため、
「誰でもスヌーズした方がいい」
「1時間二度寝しても問題ない」
「アラームを何度鳴らしても睡眠に影響しない」
ということを示した研究ではありません。
スヌーズについては研究自体がまだ限られており、繰り返しアラームを使用することによる睡眠の断片化や、起床後の状態への影響については今後さらに検証が必要です。
特に、毎朝何度もスヌーズしなければ起きられない場合には、そもそもの睡眠時間が足りているのかを考えることも大切です。
「スヌーズ=悪」と決めつけなくてもいい
今回の研究から考えると、
短時間のスヌーズを使うこと自体を、必ずしも悪い習慣と考える必要はなさそうです。
朝が苦手な人なら、無理に最初のアラームで飛び起きるより、短いスヌーズを使って徐々に目覚める方が合っている可能性もあります。
一方で、
夜更かしする
↓
睡眠時間が足りなくなる
↓
朝起きられず何度もスヌーズする
という状態なら、問題はスヌーズではなく夜の睡眠不足かもしれません。
La HEADでは、完全個室の落ち着いた空間でパソコンやスマートフォンから離れ、目を閉じて、頭だけでなく首・肩・腕までゆっくりとケアしています。
睡眠について考えるときも、「スヌーズは良い・悪い」と一つの習慣だけを見るのではなく、夜の睡眠時間や朝の目覚め方まで含めて考えてみることが大切です。
「また二度寝してしまった……」と必要以上に罪悪感を持つ必要はない。
短時間のスヌーズと上手に付き合いながら、自分が心地よく一日を始められる目覚め方を探してみてはいかがでしょうか。


