
眠くなってくると、無意識に目をゴシゴシ。
子どもが眠そうに目をこする姿はよく見かけますが、大人でも仕事中や夜遅くになると、つい目元を触ってしまうことがあります。
あまりにも自然な行動なので、
「眠いから目をこする」
と当たり前のように思っていますが、なぜ眠気と「目をこする」という行動がセットになっているのでしょうか?
実は、「眠くなるとなぜ目をこするのか」という行動そのものについては、科学的に一つの原因へ特定されているわけではありません。
しかし研究を見ると、眠気や睡眠不足になると、目の表面や涙、まばたきにも変化が起こることが分かっています。
寝不足になると「涙」が減る?
まず興味深いのが、睡眠不足と涙の関係です。
2014年、韓国の研究グループは健康な男性20人を対象に、睡眠不足が目の表面や涙にどのような影響を与えるかを調べました。
その結果、睡眠不足になったグループでは翌朝、涙の分泌量が減少。
さらに、眼球の表面を覆っている「涙液膜」が安定している時間も短くなりました。
涙は、悲しいときに流れるだけのものではありません。
普段から眼球の表面を薄く覆い、
乾燥を防ぐ
目の表面を保護する
滑らかな状態を保つ
など、大切な役割を担っています。
そのため睡眠不足によって涙の状態が変化すると、目の乾燥感や不快感につながる可能性があります。
「寝不足の日はなんとなく目がショボショボする」
という感覚にも、こうした目の変化が関係しているのかもしれません。
眠くなると「まばたき」も変わる
眠気によって変化するのは涙だけではありません。
まばたきにも変化が現れます。
129人を対象にした研究では、眠気が強くなるにつれて、まばたきの長さや、閉じたまぶたが再び開くまでの動きなどに変化がみられました。
実際、車を運転していて眠くなった人を想像すると分かりやすいかもしれません。
普段なら一瞬で終わるまばたきが、
「ゆっくり閉じる」
「閉じている時間が長くなる」
「まぶたが重そうになる」
といった状態へ変わっていきます。
こうした目やまぶたの動きは、眠気を客観的に捉えるための指標としても研究されています。
つまり「目が重い」という感覚は、単なる気のせいではなく、眠気に伴って実際に目元の動きも変化しているのです。
では、なぜ「こする」の?
ここが今回の一番面白いところです。
睡眠不足によって、
涙の状態が変化する
↓
目が乾燥したり不快感が出たりする
↓
眠気によってまぶたも重くなる
という変化は研究されています。
しかし、
「だから人間は目をこするようになった」
と直接証明されているわけではありません。
目をこすると皮膚や目の周囲に強い感覚刺激が入るため、一時的に「スッキリした」「目が覚めたような気がする」と感じることがあります。
さらに、人間には疲れやストレスを感じたとき、顔や額などを無意識に触るセルフタッチもみられます。
そのため眠いときの目こすりは、
目の乾燥や不快感、まぶたの重さ、疲労時の無意識なセルフタッチなど、複数の要因が重なって起こっている可能性があります。
つまり、私たちが何気なく行っている「目をゴシゴシ」にも、まだ完全には分かっていない部分が残っているのです。
気持ちよくても「ゴシゴシ」は要注意
目をこすると一瞬気持ちよく感じることがありますが、強くこする習慣はおすすめできません。
目元の皮膚は非常に薄く、摩擦による刺激を受けやすい場所です。
また、眼球そのものにも力が加わります。
特に、
「いつも目がかゆい」
「ゴロゴロする」
「乾燥感が続く」
「目が赤い」
といった症状がある場合は、単なる眠気ではなく、ドライアイやアレルギーなど別の原因が関係している可能性もあります。
そんなときは無理にこするのではなく、必要に応じて眼科へ相談しましょう。
そして仕事中に目をこすっている自分に気づいたら、
「そろそろ目と頭を休ませよう」
という休憩のサインとして利用するのも一つです。
画面から目を離す。
遠くを見る。
少し目を閉じる。
短時間でも、視覚情報から離れる時間をつくってみましょう。
毎日使い続ける「目と頭」に休息を
朝起きてスマートフォンを見る。
通勤中も画面を見る。
仕事ではパソコン。
休憩時間にはSNS。
帰宅してからテレビや動画を見る。
現代の生活では、目と頭は一日中、大量の視覚情報を処理し続けています。
眠くなって目をこするという何気ない行動も、「今日は少し疲れているな」と自分の状態に気づくきっかけになるかもしれません。
La HEADでは、完全個室の落ち着いた空間で目を閉じ、頭だけでなく首・肩・腕までを一体としてケアしています。
何かを見る必要も、考える必要もない。
仕事やスマートフォンから離れ、ただ目を閉じて身体の力を抜く。
そんな時間を大切にしています。
毎日たくさんのものを見続けている目と頭だからこそ、ときには意識的に「何も見なくていい時間」をつくってみてはいかがでしょうか。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。


